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歌手「夏川 玲」の日常を、気取らず気ままに書き綴った日記です。

誰に何を言われようが
親友が亡くなった事が知らされた。
永遠の別れがそんなに遠くは無いことを知ってはいたけれど、
とうとうその時が来た。

5~6年前の春、肝硬変の末期症状で倒れたあいつを病院に運び込んだ。
個人情報保護法が前日から施行され病院は混乱していた。
病人本人が指名したら、それが親族であろうがなかろうが、
医師はその人以外に告知できなくなった・・・と、その時は説明を受けた。

私は親族でも何でもなかったが、指名されたので告知を受ける羽目になった。

今思うと、私は確かに『夏川玲』と呼ばれてはいるが、本名は違う。
「夏川玲さんですか?」と訊かれて、「はい。」と答えただけで医師に手招きされたが、
私はあの時点で自分が夏川玲であることを証明できるものは何も無かったわけだ。

ボーフレンドが一緒に来てくれていたので、「彼も一緒で良いですか?」と訊くと、
「いえ、指名されたのは夏川さんだけなので、お一人で。」と言われた。

レントゲンを見せられ、病状の説明を受けた。
素人の私でさえ、「こりゃ、ひどい・・・。」と思ったのを覚えている。
このまま、肝性昏睡に陥り死亡する可能性が高いので、
意識の有る今の内に遺言を聞くように・・・と言われた。

遺言を聞くなんて・・・。
私は動転した。
足がガクガク震えたのを今もはっきり覚えている。
その後の下痢は見事だった。(笑)

案内されて処置室に行くと、やつは私の顔を見て、
「×?」と予後をジェスチャーで訊ねてきた。
隠しても仕方が無いので、大きく頷いた。
「あんたの遺言を聞けって。」
看護師さんが、鉛筆とメモ用紙を手渡してくれる。

あの日、確かに遺言を聞いた。

***

その後、こんなに長いこと生きていたのが有り得ない事だったんだ。
「もしかしたらずっと生きていてくれるんじゃないか。」と、
勝手に思おうとしていた自分がいる。

***

弟みたいに思ってた。(私の方が年下だけどね。)
妙にウマが合って大好きだった。

あいつのためを思って、心を鬼にして本気で怒った。
でも、いつも気にかけてた。
元気にしているのか、幸せにしているのか、何してるのか。

永遠の別れを知らされるのをずっと恐れてた。

***

異性だったから、色々言われたよね。
「言いたい人には言わせておけば良いよ。」といつも話してた。
わかって欲しいと思っていた人はわかってくれてた。
あいつのお母さんも、私の彼も・・・・。

***

あいつの遺骨を前にして、
本当にその時が来たことを思い知る。
享年48歳。若すぎる・・・。

男だとか女だとか全然関係なく、
とにかく飲んで笑って喧嘩して怒鳴りあった。
もう二度とこんな関係になれる友達には出会えないんだろう。

***

大好きだった。
でも、女手一つでお前を育ててくれたお母さんを残して、
こんなに悲しませたお前は最低だ。

必ずや私は両親を見送ってみせるよ。

***

そっちで待ってて。
私に言いたいことあったでしょ?
わかってる。
私もある。あんたに言いたかったこと。
わかってるでしょ?
浴びるように飲みながら、思い切り語ろう。

合掌




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| | 2012/11/21/Wed 04:14 [編集]
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まとめ【誰に何を言われようが】
親友が亡くなった事が知らされた。永遠の別れがそんなに遠くは無いことを知ってはいたけれど、とうとうそ [続きを読む]
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